クリ渋皮煮の作り方

材料

くり 1.5kg
重曹
(炭酸水素ナトリウム)
5.0g
砂糖 600g
少々
他に水適量、というかたくさん。
くりくり坊主、大きめの鍋、キッチンペーパーもご用意下さい。
調理時間は2〜3日。

皮むき

まずは皮むき。

渋皮煮なので、表面の硬い「鬼皮」だけをむく。使うのはクリむき専用ツール「栗くり坊主」諏訪田製作所)。クリ園の多い奥能登では、どこのホームセンターでも売っているポピュラーな道具だ。

1.5kgを剥くのに3時間。で、ようやくこんな状態に。
これが「くりくり坊主」。
片側がギザギザで片方が直刃。
ギザギザで「くりくり坊主」を固定しながら、直刃で剥いてゆく。

渋皮煮の場合は渋皮を残したいので、大まかに「くりくり坊主」で鬼皮を剥いて、あとは手で剥いたりするのが正解かも。

※刃は、けっこう鋭いので注意して!

あく抜き

鍋に水2リットルをいれ、重曹を5g溶かします。うう、ピンボケ…。
で、ここで昨日むいたクリを入れたら、水がこぼれました…。
適量まで水を捨てます。
ここでガスに火をつけます。
煮立ってくると、渋皮のスジや毛が浮いてくるのでお玉ですくいます。


気になる人もいるかと思いますが、レンジ周りは見ないように!
10分ほどで煮ると…煮汁は真っ黒。ここで、火を止めます。


この茶色がけっこう鍋にしつこく着くので、大切な鍋、思い出の鍋などは使わない方が無難でしょう…。
急激に冷やすと皮がはがれる(らしい)ので、放置して冷めるの待ちます…
って、待ってられるか!朝になってまうわ!!


ということで水で鍋ごと冷やします。
←フライパンを洗面器がわりにしている。
冷めたら、残っている皮の一部やスジを1個ずつ掃除していきます。
乾くと皮が破れる(ような気がする…)ので、掃除したものはきれいなぬるま湯へ。
あー、さっそく割れてきたー。
掃除したクリは鍋に戻し、さらに沸騰するまで火にかけます。
こんなんなりました〜。

この間、クリの種類、品質によって、どんどん割れていったりするデリケートな時期なので、間違ってもガラガラかき回さないように。
冷めたらフタの隙間から水を捨て、再度新しい水を加えて火にかけます。
これを繰り返すこと3回。めんどくさー。
だんだんお湯も透明になっていきます。


重曹で煮る
   ↓
水で煮る × 3回
   ↓
煮汁がきれいになってきたら味付けへ

味付け

いよいよ味付け。
クリがひたひたになるくらいの水を加え、まずは砂糖300gを投入。

この時は雑味が少ないと言うことでグラニュー糖を使いました。
キッチンペーパーで落としブタをして加熱。
10分程度煮立てたら、さらに300g投入して10分。
今日はここまで!
〜 味をしみこませるため一晩寝かせます 〜
一晩寝かせたクリ。

糖分でクリが縮み、汁が増えているように見えます。
で、これを一個ずつ丁寧に引き上げていきます。
糖分で身が締まるのか、前日あく抜きしているときよりかは、丈夫な感じ。
こんな感じ。
もうこの時点でけっこうおいしいです。
で、割れたヤツは片っ端から味見します。

忘れずにお茶を用意しときましょう。
残ったシロップ。

これに塩一つまみを入れて、半分くらいになるまで煮詰めます。
だいぶ減ってきた。ボチボチかな。
そして、このシロップとクリをあわせて完成。

いかがでしょう。
盛りつけてみました。


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